持ち家派か?賃貸派か?

独身の内は不動産に興味を持つ方はあまりいない。早い方は、結婚するとき、次はお子さんが小学校入学前。以下、お子さんの成長に伴い、断続的に買いたくなってくる。若い時期に賃貸で一生いいと思っている人でさえ、買いたくなってくる。

では本題に入ろう。私としての結論は、「自分の住む住宅だけなら買っておくほうがよい。」ただし、買う時期については、本当に人さまざま。家族全員の年齢、年収、お子さんへの教育費、職業、勤務先が大企業か、中小企業か、零細企業か、頭金の額等本当にいろいろな要因が影響してくる。バブル期や、昔日本経済が高度成長をしている時で、物価インフレだけでなく、資産インフレが進んでいる時代は、「とにかく早く買え」の空気が充満していた。それで失敗する人は少なかった。その当時失敗するのは、ギャンブル、女性問題、過剰遊興費など、言ってみれば自分が原因で破産したり、売らなければならなかった。しかし、現在と違って、インフレ状態だったので、数年して売るときは値上がりしているので、破産する人は今より少なかった。年収も毎年上がり、春闘の結果が楽しみな時代であった。だから、買う時期のあまり関係なかった。それに比べて、現在は、真逆だ。不動産は年々下がり、年収は横ばい、教育費は年々増加。不動産を購入するときは、親に頭金を出してもらえる人が買えるような状況だ。時期について難しい時代だからこそ、以前とは違って、不動産会社へ相談に行く前に、ファイナンシャルプランナーのところへ相談するべきだ。買う時期、買う総額、ローンの総額、年間の返済総額、固定金利と変動金利の組み合わせ方等教えてくれる。いわば。病院の処方箋と同じようなものだ。ここにお金をかけるべきだ。転ばぬ先の杖だ。以前は、専門家に相談する必要がなかったほど不動産が値上がりしたのだ。今はファイナンシャルプランナーの査定書?を吟味して行動を起こすべきだ。

ではなぜ持ち家はあったほうがよいのか。私の年齢(68歳)になると、賃貸でいるとこの先がすごく不安になる。この先、家が傷んできたら直してくれるだろうか、家賃が上がるのではないか、年金が減ってきたら家賃を払うのが大変になるのではないか、子供家族がリストラになって転がり込んできたら引っ越さなければならないか、預金が徐々に減ってきているのでもっと安いところへ引っ越さなければならないか等いろいろな不安がわいてくる。つまりは、精神的な負担から救われるという面で買っておくほうがいい。一種の安心感だ。

しかし、金銭的な考え方優先にすると、将来のことはわからないが、今は賃貸で生活していくほうが負担は楽だ。賃貸の費用を列挙してみると、家賃、管理費共益費、更新料(将来は不要になる)、敷金、礼金、手数料、中でも大多数を占めるのは家賃だけ。一方持ち家の場合、支払金利、返済元金、登記料、不動産取得税、印紙代、手数料、固定資産税、修理代、中でも一番負担が重いのは、ローン関係、したがって、親に提供してもらうとかなり楽になる。親の預金放出を当て込んで、政府も、無税(消費税10%の物件なら最大3000万まで無税)の制度を設けている。これを当てにできる人は少ない。さらに、持ち家の厄介なのは、例えば30年間維持するとすると、持ち家購入費よりも修理代維持費関連の費用が何倍にもなるということだ。これを自身で負担となると考えれば、一般的には、賃貸のほうが楽だ。

精神面からは持ち家。金銭面からは賃貸。どちらかに決めるのかは、冒頭にも書いたが、ファイナンシャルプランナーに相談してからが一番良い。その際、重要なのは、夫婦のライフスタイルになる。これもファイナンシャルプランナーはサジェスチョンしてくれる。できれば2名以上に相談することを進める。今は、不動産が値上がりする時代ではないのでゆっくり相談することだ。しかし、その相談は一刻も早いほうがよい。

余談だが、2017年6月まで。首都圏の中古マンションは54か月連続で前年同月比で値上がりを続けている。その面では、今は買い時ではないと言える。しばらく様子を見るのが賢明。逆に、マンションを売りたい方は、一般的にずっと値上がり続けるということはないので、ピークが近づいている、とみるのがよさそう。したがって、様子を見ながら売る準備をしたほうがよい。